両チームの先発投手が圧巻のピッチングをみせ、緊迫した試合展開となった昨夜は、延長11回にキャプテン佐野恵太選手に一発が出て連敗ストップ。過酷な9連戦の初戦を白星で飾り、これまでの嫌なムードを吹き飛ばした。首位追撃へ負けられない戦いが続く中で、先発するのは今季8勝目を狙う濵口遥大選手。前回登板では、序盤に失点も4回以降は追加点を許さず、味方も逆転してくれたことで白星となった。そんな濵口選手の今季ホームとビジターの成績を比べてみると、勝利数ではホームが上回っているが、防御率ではホームが3点台に対してビジターが1点台だった。7月9日に東京ドームで登板した際は、7回2/3を投げ無失点と好投。昨日投手陣がいい流れをつくっただけに、濵口選手もこの勢いも味方につけチームを勝利に導いてほしい。

 濵口選手が読売ジャイアンツ戦で先発するのは今季3度目で、過去2戦の成績は1勝0敗。昨季は2戦し0勝0敗、防御率7.20という内容だっただけに、十分リベンジを果たしているといえるだろう。今季初対戦となった試合では、4回途中まで強力巨人打線をノーヒットに抑えるなど、つけ入る隙を与えなかった。2度目の対戦では、3回に崩れて3失点。5回でマウンドを下りる悔しい内容となった。それでも現在自身3連勝中と流れに乗っているだけに、今季負けのない相手に対しても自信をもって挑みたいところだ。

 昨季負け越した東京ドームでの成績が5勝1敗1分となったベイスターズ。昨日の勝利で東京ドームでの連勝が引き分けを挟み4に伸ばすとともに、対巨人の連勝も引き分けを挟んで7に伸ばした。今日勝利すれば、球団新記録の8連勝となる。過去対巨人7連勝を記録したのは2度。そこで、今季の7連勝の試合内容を振り返ると、僅差のゲームを制しての勝利が多いことがわかる。連勝の始まりとなった6月23日の試合では、中盤に相手に詰め寄られるもリリーフ陣が粘りを見せて勝利。3週間前に本拠地で3連勝を飾ったときは、初戦は今永昇太選手が菅野智之選手との投げ合いを制し、3戦目では中盤までリードを許す苦しい展開になったが、6回に同点に追いつくと、8回裏に佐野選手のホームランでリードを奪って勝利を手繰り寄せた。昨夜も同様、佐野選手の一発で勝利をつかんだ。

 9連戦、その後10連戦と厳しい日程が続くだけに、投手陣を楽にする意味でも、今日の試合では打線が投手陣に大量援護できるような展開に期待したい。

• スコア左が横浜DeNA

• 7連勝3度目、スコア左が横浜DeNA