9月4日の試合は、3回に先制のチャンスを逃すと流れが相手にわたり、3試合連続での完封負けとなった。勝負の9月で同一カード3連敗は痛手となるが、今日からの9連戦では巻き返しのためにも、初戦で白星をつかみ勢いをつけたいところだ。そんな大切な一戦で先発するのは10勝目を狙う今永昇太選手。8月は5戦5勝と負け知らずでチームを支えた。そんな今永選手は、今季4度チームの連敗をストップさせている。1週間前の登板でも、本拠地連勝がストップし、首位攻防戦でもカード全敗と嫌なムードが漂うなかで好投をみせた。今回も10年ぶりの3戦連続完封負けと重い雰囲気の中での登板となるが、自身5連勝中の勢いでチームのムードを一変させてもらいたい。

 前回の登板まで、今季99個の三振を奪い、自身5度目となるシーズン100奪三振まであと1としている今永選手。また、本日2個以上の三振を奪えば、球団通算奪三振数で単独13位に躍り出る。また現在12位の佐々木主浩氏が記録した851まで残り37個に迫っている状況だ。残り試合とローテーションを考えた場合、今永選手が登板するのは本日を含めて4戦か5戦。今季奪三振が一試合平均6個の現状をみると、さらなる記録更新は難しい状況だが、まずは今日の一戦で単独13位の記録を樹立してほしい。

 読売ジャイアンツの先発は、ここまで7勝を挙げている菅野智之選手。前回登板では、7回2失点、8奪三振と好投したが勝敗はつかなかった。そんな菅野選手が横浜DeNAベイスターズ戦に登板するのは今季4度目で過去3戦の成績は1勝1敗、防御率3.79となっている。そこで、今季対菅野選手の打者別成績を見ていくと、3打数以上の選手で5人が3割以上を記録。また桑原将志選手、牧秀悟選手が打率4割と相性の良さを見せていた。なかでも桑原選手は、今季対巨人戦また東京ドームの打率も3割超えと数字を残している。現在27イニング連続無得点と打線が停滞しているだけに、持ち前の積極性で打線の起爆剤となり、相手のエースを打ち崩してもらいたい。

• 球団在籍時のみの成績、太文字は現役選手、☆は左投げ、成績9月5日時点

• 3打数以上の選手のみ