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PREVIEW

石川選手が球団初の育成出身投手プロ初登板初勝利を狙う

広島東洋カープ(40勝43敗3分) vs. 横浜DeNAベイスターズ(37勝41敗2分)
D.アンダーソン(3勝2敗 防御率3.40) 予告先発 石川 達也(一軍初登板)
MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島 試合開始18:00

 今季初の5連勝を狙った昨夜は、初回に佐野恵太選手のソロホームランで先制。これで勢いに乗るかと思われたが、3回に同点、4回にリードを許すと、その後は流れを引き戻せないまま黒星となった。連勝はストップしたが、今季初の広島東洋カープ戦カード勝ち越しがかかる一戦となるだけに、気持ちを切り替えて挑んでもらいたい。そんな一戦で先発のマウンドに上がるのは、6月23日に支配下登録されたプロ2年目の左腕・石川達也選手だ。1年目にイースタン・リーグで4勝と潜在能力の高さを示すと、今季もストレートとチェンジアップを軸に安定した投球でアピールし支配下を勝ち取り、その後も好投を続け7月5日に一軍昇格を果たした。球団史の中で、育成出身で勝利を挙げた投手は3人。一方でプロ初登板で勝利を挙げた投手はいない。東克樹選手のアクシデントがあり、大きなチャンスが回ってきた石川選手。リーグ2位のチーム打率を誇る広島打線が相手となるが、持ち味を生かしたピッチングを見せつけて、球団初の快挙を成し遂げてもらいたい。

 対する広島の先発は、来日1年目の右腕でここまで3勝を挙げているD.アンダーソン選手。前回の登板では、今季最長の8イニングを投げて無失点、今季最多の9奪三振と安定感あるピッチングを見せて約1ヵ月半ぶりの白星を挙げた。今季新加入の外国人投手との対戦は5度目。過去4戦を振り返ると、チーム成績は1勝3敗と負け越している。初対戦の場合データが少なく打線が苦しむことは多い。また相手が復調気配を見せているだけに、打撃陣がどう攻めるかが勝利へのポイントとなるだろう。プロ初登板となる石川選手を援護するためにも、序盤で先制点を奪ってチームに流れを引き寄せたいところだ。

 現在、引き分けを挟んで6試合連続で先制点を奪っている横浜DeNAベイスターズ打撃陣。その中でも、勢いに乗っているのが、4試合連続安打中の佐野選手だろう。今季は5月上旬に離脱した時期もあったが、ここまでリーグ2位の打率.320をマーク。交流戦の際は1番打者としての適性もみせるなど、洗練されたバッティングに磨きがかかっている。

 近5試合の成績を見ても、打率.471と抜群の安定感を誇っており、勝率5割復帰とAクラス入りへ徐々に調子を挙げてきているチームになくてはならない存在だ。個人としても、2年ぶりの首位打者獲得はもちろんのこと、本塁打、打点でもキャリアハイを更新できる可能性を秘めている。頼れるキャプテンとして、今後もチームを鼓舞する活躍を期待したい。

球団歴代 育成ドラフト出身投手の初勝利と年齢

年月日 投手名 所属 出身 年数 年齢 相手 球場 登板
11.10.4 国吉 佑樹 横浜DeNA 秀岳館高 2 20歳0ヵ月 巨人 東京D 先発 (6)
14.6.22 萬谷 康平 横浜DeNA ミキハウスREDS 1 26歳9ヵ月 西武 横浜 中継 (7)
15.7.8 砂田 毅樹 横浜DeNA 明桜高 2 19歳11ヵ月 広島 三次 先発 (4)
  • ()内数字は初勝利までに要した登板数、所属は初勝利時の所属チーム

今季新加入外国人投手の横浜DeNA戦初登板時の成績

年月日 先発 所属 球場 スコア 勝敗 投回 打者 球数 被安 被本 三振 四死 失点 自責
22.5.15 A.ウィルカーソン 阪神 横浜 1-8 6 23 98 5 0 3 1 1 1
5.29 D.エンス 西武 ベルーナ 2-3x - 6 21 80 3 2 4 0 2 2
6.1 J.ワゲスパック オリックス 横浜 1-5 5 19 75 3 0 7 1 1 1
7.9 M.アンドリース 巨人 東京D 2-0 5 23 90 7 1 3 2 1 1
  • スコア左が横浜DeNA、先発投手のみ、勝敗は投手の勝敗

DB佐野恵太 最近5試合全打席

日付 相手 打数 安打 打点
7/8 3 0 0 二ゴ 左飛 四球 見三振 四球
/9 4 3 1 見三振 死球 中安 中安 中2①
/10 3 2 2 中安 遊ゴ① 左3 四球 右犠飛①
/12 4 2 0 遊ゴ 遊ゴ 右安 右安 四球
/13 3 1 1 右本① 死球 二ゴ 空三振 ・・・
17 8 4 打率.471 本1