昨夜は、打撃陣が先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点を奪い、そのリードを6人のリレーで守り抜き勝利。引き分けを挟んで今季3度目の4連勝を決め、4月7日以来となる3位浮上を果たした。今日の一戦でも投打がかみ合う試合運びで、連勝を伸ばしていきたい。そんな試合で先発するのは、チームの勝ち頭である大貫晋一選手。自身2連勝中と再び勢いがついている状況なだけに、期待は高まる。そんな大貫選手の今季ビジター戦の成績を見ると5戦で1勝1敗ながら、防御率は1点台と大崩れはしていない。今季、マツダスタジアムでは4月24日に登板。このときは6回を投げて被安打5で3失点も自責点は1で、今季最多タイの8奪三振を記録と安定感あるピッチングを見せてくれた。前日、投手陣が粘りを見せただけに、大貫選手にもこのいい流れを武器に好投をみせて、今季7勝目を挙げてもらいたい。

 対する広島東洋カープの先発は、ここまで7勝をマークしている床田寛樹選手。前回の登板では、7回3失点と先発の役目を果たしたが、黒星となった。そんな床田選手と大貫選手の投げあいは、通算2度目。前回の対戦は2021年10月13日。大貫選手が4回3失点（自責点2）でマウンドを降りたが、勝敗はつかなかった。一方の床田選手は、序盤の4イニングを無失点で抑えたが、5回に連打を許して7失点と黒星を喫した。ベイスターズ打撃陣にとっては、この試合の再現を狙いたいところだ。床田選手のベイスターズ戦の通算成績は3勝6敗。このデータからも打撃陣には苦手意識がないだけに、4試合連続の2ケタ安打にも期待できそうだ。

 床田選手との対戦は今季初。そこで、打撃陣の対床田選手通算成績をみていくと、10打数以上の選手で6人が打率3割以上を記録していた。なかでも、11打数6安打と相性の良さを見せる嶺井博希選手に注目したい。7月に入ってからやや打撃が低迷していたが、昨夜は第3号ホームランを含む3安打4打点と活躍。リード面でも投手陣を引っ張り勝利に大きく貢献した。今季は捕手勢でトップの44試合でスタメンマスクを任されている。このまま打撃が上向けば試合出場のキャリアハイ達成も見えてくるだけに、アピールを続けたい。その他では現在、セ・リーグの首位打者争いを繰り広げる宮﨑敏郎選手、佐野恵太選手も相性がいいだけに期待だ。宮﨑選手は11試合連続安打中、佐野選手は3試合連続マルチヒット中と好調をキープしているだけに、今日の試合でも打線をけん引してほしい。