7月10日の試合は、中盤に追いつかれ延長戦に突入も10回表に2つの犠牲フライと伊藤光選手のタイムリーで4点を加えて勝利し勝ち越しを決めた。チームも引き分けを挟んで3連勝と勢いをつけただけに、9連戦最初のカード初戦もものにして白星を重ねていきたい。そんな試合で先発するのは、前回登板で約3ヵ月ぶりの白星を挙げた石田健大選手。広島東洋カープ戦は今季初登板になるが、過去の成績は5勝1敗10ホールド。防御率も3点台と大きく崩れてはいないだけに、チームを勝利に導く投球に期待だ。

 対する広島の先発は、今季2度目の対戦となる九里亜蓮選手。前回の対決では、九里選手が7回1失点と好投をみせたが、勝敗はつかなかった。この際の投球内容を見れば、横浜DeNAベイスターズ打線が九里選手に抑えられた印象だ。しかし、九里選手が約1ヵ月白星から遠ざかっており、付け入る隙は十分にあるはずだ。そこで、前回の対決で唯一のマルチ安打を記録した森敬斗選手には注目したい。森選手も4試合連続ノーヒットと結果は出ていないが、相性の良さを発揮し復調のきっかけをつかみたい。

 今季の広島戦は、ここまで1勝11敗。このカードで2敗すると、シーズンの負け越しが決まってしまうだけに、なんとしても意地を見せたい。そのためにも、ここまでの広島戦で83失点を喫している投手陣の踏ん張りに期待が集まる。そこで、広島打撃陣の今季ベイスターズ戦成績を見ていくと20打数以上の選手で、3人が打率4割以上を記録していた。なかでも、7月の月間打率も4割超えのR.マクブルーム選手には注意が必要だろう。6月24日からの3連戦でも12打数6安打2打点と相性の良さを見せつけただけに、先発の石田選手をはじめ、投手陣にはぜひとも抑え込んでもらいたい。

• 20打数以上の選手のみ