昨夜は初回に先制点を許すも、2回に同点に追いつき流れを引き寄せると、その後も着実に追加点を奪って勝利を収めた。今季最後となる中日ドラゴンズ戦も勝利を収めて、シーズン勝利数最多タイ記録に並びたい。そんな一戦で先発するのは、チームトップの11勝をマークしている大貫晋一選手。前回登板では、序盤に4失点を喫し、今季最短の2回1/3でマウンドを降りた。そんな大貫選手は今季中日戦4戦4勝と負けなし。防御率も1点台と相手打線を抑え込んでいる。今季はキャリアハイを更新し、成長した姿を見せた大貫選手。持ち味を生かしたピッチングを披露し、ペナントレース最後の登板を白星で締めくくりたい。

 大貫選手が今日の試合で白星を挙げれば、対中日シーズン5勝となる。2000年以降で、中日戦で5勝をマークしたのは2001年の三浦大輔監督のみだ。当時、三浦監督は6戦5勝で防御率は1.35という数字を残していた。昨年大貫選手は中日戦で1勝2敗、防御率は6点台。苦手意識を見事に払拭する結果を残す大貫選手が、三浦監督の記録に肩を並べることができるか注目したい。

 27試合という過密日程となった9月も今日で終了。月間成績は負け越しとなったが、最後は勝利で締めくくりたいところだ。そこで、9月の打者別成績を振り返ってみると、34打数以上の選手では、3人が打率3割以上を記録していた。なかでも注目は、打撃主要3部門でキャリアハイを更新している楠本泰史選手だ。昨日までの26試合中15試合でスタメン出場を果たし、5度の複数安打を記録。またプロ入り後初めて月間2ケタ打点をマークするなど勝負強さを見せつけた。クライマックスシリーズでも活躍が期待されるだけに、好調を維持してもらいたい。

 その他では、近3試合で2度のマルチ安打を記録するなど、シーズン終盤も4番として存在感を示している牧秀悟選手にも期待だ。

• スコア左が横浜DeNA

• 大貫選手成績は9月29日現在

• 34打数以上の選手のみ