今季本拠地最終戦となった10月26日は、初回に先制するも3回に4点のリードを奪われてしまう。その後打線が幾度かチャンスをつくるもあと一本が出ずに黒星となった。今年最後のゲームとなる本日の試合こそは、白星で締めくくりたいところだ。そんな試合で対峙する両チームの先発は、横浜DeNAベイスターズが京山将弥選手、広島東洋カープが大瀬良大地選手だ。この2人の対決は過去4度あり、京山選手が2勝1敗、大瀬良選手が1勝2敗という成績を残している。勝ち星では京山選手が、防御率では大瀬良選手がそれぞれリードしているが、詳しく内容を見るとどちらの投手も3失点以上が1試合と投手戦になっていることが多い。今年9月18日に激突した際も、いずれもクオリティスタートをマークして試合をつくった。京山選手が約2ヵ月ぶりの白星、大瀬良選手が今季10勝目と、いずれも大切な一戦となるだけに、どんな投球を見せるか注目だ。

 10月26日の試合で、セ・リーグ新記録となる新人シーズン35二塁打、プロ野球タイ記録の新人シーズン猛打賞数14を樹立した牧秀悟選手。打率.312はチームトップで、リーグ全体でもトップと6厘差の4位となっている。ここまで数字を伸ばした背景には、10月に好調をキープしたことが大きく影響している。セ・リーグの10月月間成績を見ていくと、4割超えの打率を残しているのは牧選手のみ。10月の18試合でノーヒットにおわったのは2試合のみと結果を出し続けていることがわかる。球団史上61年ぶりにルーキーで4番に抜擢された期待に答えている牧選手。新人王争いのライバルとなる広島の栗林良吏選手も十分な成績を残しているだけに、シーズンを締めくくる一戦で、最後のアピールができれば2018年の東克樹選手以来、球団史上9人目の新人王獲得も見えてくるだろう。

 6年ぶりの最下位という悔しい結果となった2021年シーズンも今日が最終戦。チーム一丸となって勝利を目指してもらいたい。そこで過去5年のシーズン最終戦成績を振り返ると2勝3敗の成績だった。昨年は、劇的なサヨナラゲームでシーズンを締めくくっている。本日と同じく最終戦がビジターゲームだったのは過去5年で1度。そのときは僅差で黒星だった。ビジターで最終戦を迎えた際に白星で終わったのは2014年。2年連続、そして敵地で7年ぶりの最終戦白星へ向けて、今日の試合では投打ともに今季の悔しさを振り払うような活躍を見せてもらいたい。

• スコア左が横浜DeNA

• 打率順、太文字は横浜DeNA所属選手、10月27日現在

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