横浜DeNAベイスターズ チーム統括本部 高田繁GMの退任会見が、10月12日(金)球団事務所にて行われました。
会見のコメントは以下のとおりです。
「ここ2、3年はGMの仕事を続けるのは、体力的にも精神的にも厳しいということを感じていて、本当は昨年が最後と思っていました。ですが、南場オーナーから「あともう1年お願いしたい。一緒に優勝しましょう」という言葉をもらい、オーナーにそこまで信頼してもらえるならもう1年頑張ろう、優勝して胴上げしてもらってかっこいい引き際をと思い描いていましたが、残念ながらこういう結果になってしまいました。信頼していただいたオーナー、そしてたくさんのベイスターズファンの皆さんに申し訳なかったと思っています。
GMを引き受けた時に「3年でCS、5年で優勝を目指し、常に優勝できるチームを作ってほしい」と言われましたが、その約束を果たすことはできませんでした。年々ファンの皆さんからの期待も大きくなって今年こそは優勝争いができると思っていたけれど、叶いませんでした。それでもたくさんのファンの皆さんにチームを支えていただけたのは本当にありがたかったです。
GMとして、このチームには何が足りないかなど状況判断をしながら、何年か先を見据えてのチーム作りを心がけてきて、一年一年、戦力は整ってきているなという手応えはありました。若くて活きのいい、元気のあるチームになったので、GMを務めている間は胃が痛くなる立場で見ていたけれど、来年からはいちベイスターズファンとして、ゆっくり野球を楽しみながら応援していきたいと思います。
今後は、プロ野球は「卒業」して、学生野球資格をとり、元気で体が続くうちは仕事ではなく好きな時に子どもたち相手に野球を指導していけたらと思っています。これまで現役を含めて約50年間プロ野球に携わってきた自分自身にご苦労様と言いたいです。これだけ長くプロ野球に携われるのはそうないことなので、その一握りの中に入れたというのは幸せだし、GMとして優勝は果たせなかったけれど、全うできたと思います。胸を張って卒業します。
25日に行われるドラフト会議はしっかり責任を持って臨みますし、将来のチームの柱になれるような選手を指名できるように頑張ります。来年こそはファンの皆さんの期待にこたえられる成績を残してくれるのではないかと思います。優勝したら喜んで来るから呼んでくれと伝えていますので、楽しみにしています」